個人的にもおすすめしたい家族葬の体験談

大好きな祖父を家族葬で送る

3年前に祖父を亡くしました。
厳格ながらも、時にユーモアを交えて色々な話をしてくれる祖父が、私は大好きでした。
戦時中はシベリア拘留等を経験し、大変苦労したそうですが、帰国後に一から頑張り5人の子どもを養った自慢の祖父です。
昔気質でしたので、私が幼い頃は家中でもとても厳しく家族の皆は結構気を使うこともあったようです。
剣道の有段者で、朝の素振りは欠かさず、近所の道場でも練習したり子ども教室で教えたりしていました。
しかし、何も分からない私が無邪気に祖父によじ登ったり、髭や髪を引っ張ったりしても、怒らずニコニコ笑っていたそうです。
私の進学や、就職の時も色々と相談に乗ってアドバイスをしてくれたり、たまの帰省で会いに行くとおいしい鰻屋さんに連れて行ってくれたり、思い出はたくさんあります。

葬儀の準備は生きている内からはじまる

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しかしそんな祖父も歳には勝てず、徐々に身体が弱くなり外出することも減ってしまいました。
たまに会った時にはとても嬉しそうに、昔の話をしてくれます。
あるとき、癌になったと母から聞かされた時は、私も電話口で泣いてしまいました。
電話をくれた時には、私を心配させないように明るく振舞う祖父。
高齢の為、手術は出来ず残された時間をどう生きるか、という事でしたが本当に立派な人だと思いました。
痛みもあるはずなのに、家族の前では最後まで弱音は吐かず、まるで病気などしていないように錯覚することもあった位です。
やがて、お別れするときがやって来てしまいました。
「もう十分生きたし、怖くも無いから、私が居なくなっても皆で仲良く暮らしなさい。
おばあちゃんをよろしくな」と言うのが最後に私と交わした言葉でした。

葬儀は、本人の希望により家族葬に決まりました。

仲の良かった友達もほとんどが亡くなっており、家族で静かに見送って欲しいとの事。
葬儀会社は知り合いの勧めで決めましたが、本当にお世話になりました。
丁寧に身体を清め、家族の話を色々聞いた葬儀会社の方の提案で、棺には祖父が使っていた竹刀を入れました。
そして霊柩車で祖父が通っていた道場の周りをゆっくりと一周し、お別れもさせてくれたのです。
剣道が出来なくなった事を残念がっていた祖父も、きっと満足してくれる家族葬になったのではないかと思っています。